■ ちくちくエコバッグを作ろう
10月21日(日)14:00〜17:00
ゲスト:家次久仁子
ホスト:上村亮太(美術家)
参加費:2500円(材料費、コーヒー代を含む)
募集人数;10名まで(要予約)/※道具などは用意しますので、手ぶらでお越しください。

午後のひととき。大人だけで、のんびりと、ただ、ひたすらに縫い物をしてみましょう。
おいしいコーヒーを飲んで、いろいろな事を忘れながら、そして、少し考え事をしたりお喋りしたり、あとはただ針を動かして過ごしてみませんか。

家次さんは、ごく普通に、ごく日常的に縫い物をされています。そこには、「何か」を作るというよりも、針を持つ楽しさや、自分の縫ったものを何に使うかを考えたり、丁寧に扱うことを大切にしている彼女の姿勢があるようです。
縫い物というのは、とても人間らしい行為のひとつだと思うことがあります。日常のなかに、少しでも針を持つ時間が取り入れられたら、と思い、ゆったり、のんびりとした、縫い物の集いを企画してみました。チクチク縫ったり、お茶したりしながら、ひょっとしたら、いろいろ縫い物のことなど、教えてもらえるかなあ、と思っています。…上村亮太

サイズ約44X36cmの生成りの綿かばんに、運針で絵を描くように好きな模様を縫っていきます。ワンポイントを入れたり、持ち手に刺し子をしたり、ご自由に。くるくると丸めるのに便利な紐&ボタンもお好みで。
せっせと縫った袋を、スーパーだけでなく好きな本屋さんや雑貨店、CDショップにも持っていってください。自分が作ったものをもって出かけると楽しいし、ごみもちょっと減る。毎日どんどん使って、すり切れたら補修したり、底のほうがだめになってきたらサイズを小さくしたり、思い切って袋を解体してギャルソンエプロンにしちゃったり、それでとうとう使えなくなったら小さく切って掃除用の布にして、じっくり布と付き合って楽しんで欲しいと思います。…家次久仁子(やじくにこ)

   
 
 
 
[家次久仁子 作品]
《ゲスト》家次久仁子
=個展=『日々のこまごま』(2002 大阪)、『旅の記憶ところどころ』(2003 大阪)、『かなり小さなかばん』(2006 大阪)
=グループ展= ギャラリーびー玉(大阪)、ギャラリーさとう(岡山)、海月文庫(大阪)、『豆本展』(東京 大阪 巡回)など多数。
ハギレのバティックを手にしたことがきっかけで、小さな布も最後まで使いきりたいと始めた、小さなかばん作り。由緒ある布も、古布も、パンツの裾直しで出た切れっぱしも同等に使います。日々ごはんを食べるように針をもち、ちょっと力が抜けたものを作りたいと思っています。
●日々の縫い物 http://nuimono.exblog.jp/

《ホスト》上村亮太(美術家) http://www.lyota.info/
'03年よりC.A.P.に参加。C.A.P.設立時より代表の杉山知子と面識があったため、過去に何度かCAPの集まりに参加していたが、'03年の「party展」に出品作家として参加したことをきっかけにメンバーとなった。最もアトリエ滞在時間が長いメンバーのひとり。黙々とコンスタントに作品を作りつづげる姿は、他のメンバーからの支持も多い。制作途中の作品を持ってメンバーたちに見せ歩く姿が印象的。

■ちくちくエコバッグを作ろう

「ちくちくな日」
昨日よりも少し暖かい午後。
「ちくちくエコバッグをつくろう」の日になりました。
無地のカバンに刺子で絵柄を作って、オリジナルなエコバッグを作るのです。
テーブルの上に、針刺しと刺子針。そして、とても美しい刺子糸を準備していると三々五々、参加者の人達がやってきました。

和やかなムードの中、ゲストの家次久仁子さんに、刺子の方法や注意点などをレクチャーしていただます。
初めて刺子をする人がほとんどなので、皆さん、そろそろ探りをいれながら、布に針を刺していくようでした。
図案を検討したり、お喋りしたりと、のんびりムードで始まったのですが、やがて言葉をかわすこともなくなり、皆、針と糸に没頭していきます。
とても静かで熱気のある時間。この雰囲気が、物をつくる醍醐味なのかも知れません。
家次さんは、皆さんのまわりを何度もまわられて、いろいろな質問に答えてくれていました。
とても初歩的な事や簡単な方法なども教えて下さり、とても勉強になりました。

コーヒーブレイクをはさんでから、なお、運針のスピードが早くなっていくよう。
一時は、納期の迫った家内工業のような緊迫した空気になりつつあったのですが、やがて、皆さんの手元から、とても素敵な刺子が現れてきました。とてもきれい。
そして、縫い物をしている指も、ぞくっとするくらい、とてもきれいでした。

イベントの終わる頃には、少しずつ夕闇が降りて来て、ちょっと肌寒くなってきます。
でも、テーブルの周りはなぜかポカポカしていて、皆さんの顔も上気して、こころなしか鼻の頭が赤らんでいるようでした。
まだ、やり足りない気持ちと、満足した気持ちが混ざり合って、ちょうど良いあんばいです。
これからも、刺子したり刺繍したり、縫い物を続けていきたいな、と改めて思う「ちくちくな日」でした。
《ホスト》上村亮太(美術家)