■午後の茶話会〜画家の仕事について〜
11月3日(土)14:00〜16:00
ゲスト:nakaban(画家)
ホスト:やまけ(乙女美術家)
参加費:当日1000円/予約900円(1ドリンク・プチお菓子付き)
*nakabanグッズの販売あります!ファン必見☆

雑誌、CDジャケット、ステージまで幅広いジャンルのイラストレーション、肥後橋のアート系書店calo bookshop and cafeのアートディレクション、また音楽家・波多野敦子と共作名義でアニメーションDVD「三つの箱」をmidi creativeよりリリース。雑誌「暮しの手帖」に連載の絵本「ソース家の物語」も話題に。アニメーションの上映とスライドを交え、画家 nakabanの活動の一部を紹介。また、お金のこと、作家の使命についてなど、画家としての仕事の話しを伺います。

         
[nakaban 作品]
《ゲスト》nakaban [なかばん](画家)http://www.kirinca.info/
1974年広島生まれ。美術教師であった父の影響で幼少の頃より絵に親しむ。多摩美術大学グラフィックデザイン科終了。いくつかの仕事を経て画家になる。絵画を発表する一方、2002年頃より印刷物に絵を提供し始める。雑誌から音楽CD、ステージまで幅広いジャンルのイラストレーション、大阪では、肥後橋のアート系書店calo bookshop and cafeのビジュアルデザインなど、アートディレクションの 仕事も手がける。集英社や学研から児童書を出版。近年はポルトガルのリスボン市のスケッチ集を出版し、ポルトガル大使館で展覧会を行う。一方、音楽家・波多野敦子と共作名義でアニメーションDVD「三つの箱」をmidi creativeよりリリース、海外でも話題となる。雑誌「暮しの手帖」に現在、連載の絵本「ソース家の物語」も話題に。東京都在住。

《ホステス》やまけ(乙女美術家)
'05年よりC.A.P.に参加。共同アトリエの一角をつかって制作活動をしている。いつもたくさんの荷物を持ち、ゆっくりと歩いてCAP HOUSEにやってくる姿が印象的。ポストカードや小品など、ちいさくこまかい作業を根気よくおこなって作り上げている。9月には初めての個展をCAP HOUSEで開催。
コーヒーとアイスクリームをこよなく愛し、1Fのカフェの常連さん。

■午後の茶話会〜画家の仕事について〜

caloのアートプロデュースを手がけた画家nakabanは、最近では絵本作家といってもいいかもしれない。
女性陣を中心にゆるやかに そう、かぎりなく ゆるやかに流れるように始まったnakabanの挨拶。
まずは、作家nakabanの制作環境を中心にスライドショー。
素材も各種絵具からマーカーまで、幅広く扱うnakabanは、最近では、引き出しにしまってある鉛筆を「えいっ」とつかみ、その鉛筆で作業を始めたりするそうな。
その引き出しは彼のアトリエ周辺の東大のゴミ捨て場から拾ってきた代物たち。
「木」を描くのが好きだというnakabanは、CAP周辺の緑にも関心を持っていた。
スライドショーの後、歓談と休憩とお茶タイムを交え、nakabanの作品に興味を持つ人、知らなかった人だけど、関心がある人たちの会話が弾み、交流はばっちりの様子。
そして「三つの箱」アニメーションを見る。
弦楽器の音と揺らぐような抽象的なフォルムを描いたnakabanの作品がひとつに調和する。
見る人の精神状態をはかるかの様な作品。
協和音とも、不協和音ともつかな映像とサウンドの融合。
時には不安になるような、時には安らぎを与えてくれるような郷愁を感じられる作品だった。
そんなnakabanもカワイイ「ネズネズ」の絵本などを出版し、
これからも児童文学の世界へさらに羽ばたいていくのだった。
《ホステス》やまけ(乙女美術家)