4|ARTS x Research
リサーチは、アーティストや研究者だけでなく、誰もが自分の方法で世界と関わるための開かれた手法です。
本講座では、美術・文化人類学・イラストレーションという異なる領域の実践者が、みる・ つくる・ひらくという三つの視点からリサーチの可能性を探ります。フィールドワーク、学術的展開、 社会への実装まで、リサーチがどのようにアート・学術・社会と結びつき、日常の一歩先へとつながるのかを学ぶ連続講座です。
日時:①12/11㈮ ②1/29㈮ ③2/19㈮ 各19:00-21:00
会場:CAFE &BAR まどゐ(神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階)Google Map
定員:30人
料金:3回 11,000円 サポーティングメンバー/学割 3回 10,000円
講師:さくまはな(アーティスト)
金セッピョル(文化人類学者)
山内庸資(イラストレーター)
4-① さくま はな(アーティスト)
2026年12月11日㈮ 19:00-21:00 CAFE &BAR まどゐ
Practice as Research: アート実践×学術探究がひらく未来
今、現代アートで注目されているリサーチベースのアート。なぜ学問や研究の現場にアートが必要なのか。リサーチ(まなぶ)と制作(つくる)を往復することで既存の学問体系では捉えきれない知の領域がひらかれます。言葉にできない感覚や経験はどのように作品となり、新たな問いや理論、文脈を生み出すのか。アートは学問の外側ではなく、むしろ学術研究の方法論そのものを更新し、「知のつくり方」を拡張する実践として位置づけられています。
ロンドンの芸術大学で博士号(Practice-based PhD)を取得し、Research based Artを実践し、大学で教鞭を取る講師が、英国で発展したPractice as Research / Research based Art の方法論と、その現場のリアリティを紹介します。制作とリサーチが交差するアートと学問の境界領域を、実体験を通して読み解きます。
講師紹介
さくま はな(アーティスト)
1993年に英語がほぼ初心者の状態で渡英し、現地で現代アートに出会い、2010年までロンドンを拠点にアート活動を行う。2006年、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート&デザインにて博士号(Practice-based PhD)を取得。ロンドン大学スレード美術大学で彫刻家エドワード・アリントン教授による近代日本彫刻研究プロジェクトの創成期に研究サポートを行い、2010年に帰国。神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究所のメンバーとして、アーメダバード、チェンナイ(インド)、ジャワ島(インドネシア)などアジア各地で現地調査を行った経験がある。
アート活動としては、世界各地の屋台を観察するなかで見えてきた「屋台、それは ちっちゃな、ちっちゃな 社会のカタチ」をコンセプトに、ミニチュア屋台の制作を行う。日々をしなやかに生きるための思索とそれに伴う形、文化間の移動や境界線、現代社会における家や住まいの概念について探究を続けている。イギリス、フィンランド、メキシコ、インドネシアなどで作品発表やワークショップを行った経験を持ち、近年は国際交流活動にも関心を寄せている。
[論文]
英国の美術大学におけるPractice-based PhD(実技を伴う博士課程)実施にあたって「何が問題にされたか」アートマネージメント研究(第13 号2012)日本アートマネージメント学会誌 美術出版社
4-② 金セッピョル(文化人類学者)
2027年1月29日㈮ 19:00-21:00 CAFE &BAR まどゐ
講座概要
文化人類学はフィールドワークを大きな特徴とする学問です。なかでも、現場に参与しながら自己と他者を同じ地平で捉えていくリサーチの手法を培ってきました。本講座では講師自身の調査事例を交え、その手法を紹介します。また、フィールドワークをまとめた成果は民族誌と呼ばれ、世界への眼差しを体現するものでもあります。その書き方と変遷を整理し、講師が民族誌の枠を超えてアートとの協働に展開していったきっかけについても触れます。これらの内容を手がかりに、世界と関わり、ともに変容していくリサーチのプロセスを考えていきます。
講師紹介
金セッピョル(文化人類学者)
甲南大学文学部社会学科・講師。総合研究大学院大学博士後期課程修了、博士(文学)。国立民族学博物館・外来研究員、総合地球環境学研究所・特任助教を経て、現職。専門は文化人類学、葬送儀礼研究、映像人類学。
主な著作に『We Don’t Need a Grave』(民族誌映画・2014・27分)、『現代日本における自然葬の民族誌』(2019・刀水書房)、『葬いとカメラ』(共編著・2021・左右社)など。展覧会に『「死を肖像する」鄭梨愛×金セッピョル 文化人類学とアートの協働がひらく地平』(2024・神戸・UMU、2026・東京・小金井アートスポット シャトー2F)がある。
4-③ 山内庸資(イラストレーター)
2027年2月19日㈮ 19:00-21:00 CAFE &BAR まどゐ
講座内容
普段はイラストレーターとしてクライアントワークを中心に活動しておりますが、
近年は台湾の美術館と連携した作品展示なども行っております。
イラストレーションは「ひと・もの・こと」を絵で繋げる
コミュニケーションツールの一種だと思っております。
その事を踏まえて、絵をアウトプットする際の私なりのリサーチの実践を
みなさんにお伝えできればと思っております。
講師紹介
山内庸資(イラストレーター)
Yamauchi Yosuke
神戸・塩屋在住
書籍・雑誌・ロゴマーク・サイン・グッズ・パッケージなど、
幅広いジャンルでイラストレーションを手がける。
近年はアメリカ・フランス・イタリア・オーストラリア・台湾・韓国など、
海外でも活動中。











