9|震災とアート
阪神淡路大震災から1年が経った1996年1月、フランスとスイスのアーティストたちによって集められた義援金を活用して、C.A.P.は神戸のアーティストたちによる1日限りのアートパーティー「CAPARTY」を行いました。C.A.P.のメンバーを含めた神戸の様々な人が、これをきっかけに10年にわたって海外の人々と交流を深め、継続的な活動を行うこととなります。「アクトコウベ(Acte Kobe)」と呼ばれたこのプロジェクトは、長い時間と交流、「表現すること」を通じ、傷ついた街や人の心に活力を与えるソフト面での重要な役割を果たしました。
災害の後、インフラの整備には自治体や企業の力が欠かせませんが、傷ついたコミュニティの再生や、地域におけるソフトパワーの活性化、そして変化する営みのクリティカル(核心的/批評的)なアーカイブには、個々人の主体的な活動の力を欠かすことができません。大地震に被災した各地域に関わるアーティストたちは、災害の現実と向き合いどのような活動を行なったのでしょうか。阪神淡路、東日本、能登半島を横断し、災害のあとのアーティストたちの活動に触れるオンライン講座を開講します。
日時:①11/15㈰ 16:00-18:00 ②12/13㈰ 19:30-21:30 ③1/31㈰ 19:30-21:30
会場:オンライン講座(①と③は対面開催あり)
定員:100人
料金:1回 2,000円 3回 5,000円 学割:1回 1,500円 3回 4,000円
講師:①島袋道浩(アーティスト)
②卯城竜太(Chim↑Pom from Smappa! Group)
③加藤至(アーティスト)、仮( ) -karikakko-
9-① 人間性回復のチャンス
2026年11月15日㈰ 16:00-18:00 オンライン/対面講座
当講座は「新開地アートひろば」で対面開催し、リアルタイム配信いたします。
対面開催での開催概要はこちら
日時:2026年11月15日㈰ 16:00-18:00(開場:15:30)
会場:新開地アートひろば(神戸市兵庫区新開地5-3-14)Google Map
対面での参加をご希望の方は、講座お申し込み時に「会場参加」をご選択ください。
講師:島袋道浩(アーティスト)
世界各地を旅しながら、さまざまな作品を発表してこられたアーティストの島袋氏。阪神淡路大震災の際にはボランティア活動にたずさわりながら、被災した友人の家屋に「人間性回復のチャンス」という看板をかかげました。東日本大震災後には石巻市のリボーンアート・フェスティバルに参加し「起こす」や「白い道」といった作品を制作されました。その場所の特性に関わりながら活動されてきた島袋氏に、場や災害との関わり方、そこで生まれた作品についてお話を伺います。
9-② Don’t Follow the Wind
2026年12月13日㈰ 19:30-21:30 オンライン講座
講師:卯城竜太( Chim↑Pom from Smappa! Group )
卯城さんは東日本大震災の後、Chim↑Pom(当時)として被災/被爆した地域で様々なプロジェクトや作品制作を展開。東京電力福島第1原子力発電所の事故による帰還困難地域で続く、観に行くことができない展覧会「Don’t Follow the Wind」は2015年にスタートし、2025年で10年を迎えました。そうした活動の背景には阪神淡路大震災の影もあるのだそうです。卯城さんのお話から、困難な状況に対してアーティストが起こすアクションの意義や可能性について考えます。
講師紹介
卯城竜太(Chim↑Pom from Smappa! Group)
Chim↑Pom from Smappa!Groupのメンバー。
世界中の展覧会に参加しながら独自プロジェクトも展開。
帰還困難区域内での国際展「Don’t Follow the Wind」の発案とたちあげを行い、作家としても参加。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearの最優秀賞を受賞。2022年には森美術館にて回顧展を開催。その作品はグッゲンハイム美術館やポンピドゥセンターなどをはじめとした国内外の美術館に多くコレクションされている。
個人としても歌舞伎町アートセンター構想委員会やオルタナティブスペースWHITEHOUSEの運営など多様な活動を続けている。
9-③ 無策と工夫 -留めて保つ-
2027年1月31日㈰ 19:30-21:30 オンライン/対面講座
当講座は「飯田のみんなの家」に講師が集まって対面開催し、リアルタイム配信いたします。
対面開催での開催概要はこちら
会場:中田文化額装店/Gaxo(石川県珠洲市飯田町14-13)Google Map
対面での参加をご希望の方は、講座お申し込み時に「会場参加」をご選択ください。
講師:加藤至(アーティスト)、仮( ) -karikakko-
能登半島地震の後に珠洲に入り、地域の方と関わりながら解体作業員として働いてこられた加藤至さん。
そしてアートコレクティブ「仮( )-karikakko-」として、2017年から珠洲で活動を続けておられる新谷健太さんと楓大海さん。
この3名を講師に迎え、発災より3年たった街や生活の変化とこれからの取り組み、そして災害後にアートやアーティストが街に関わることの可能性を聞きます。
講師紹介
加藤至(アーティスト)
主に現代美術・パフォーミングアーツの分野で「Contact Gonzo」(2008~12年)、アーティストグループ「hyslom」(ヒスロム)として国内外で発表を行う。
hyslomメンバーの逮捕と共に活動停止。
珠洲市に滞在し、再び作家活動を思考中。
仮( ) -karikakko-
奥能登珠洲市を拠点に、2017年より始動した
新谷 健太(しんや けんた)と楓 大海(かえで ひろみ)によるアートコレクティブ。
土地に根付く歴史文化背景を紐解き、
様々なモノ・コト・ヒトが交錯する環境(場所と状況)を仮に( )で括ることで、関係性と価値観の変容を促すプロジェクトを創出している。











