12|BOOK STUDY 1
ブックアート基礎:構造と表現【3回連続受講のみ】

【講座概要】

現代美術の一分野であるブックアートの基礎を学び、表現メディアとしての「本」の可能性を考察する講座です。製本構造の基礎を学びながら、各自の表現を本の構造へと展開し、モックアップを制作します。また、対話や鑑賞を通じて、「綴じる」という行為が表現にどのような広がりをもたらすのかを体感的に理解します。日本国内では触れる機会の少ない海外資料も紹介します。

日時:①8/8㈯ ②8/29㈯ ③9/12㈯ 各14:00-17:00
会場:新開地アートひろば(神戸市兵庫区新開地5-3-14​)Google Map
料金:28,000円  サポーティングメンバー/学割:27,000円
定員:8人 ※定員に達したため募集を終了しました。
講師:松永亨子(ブックアーティスト)

BOOK STUDYとは


12-① ブックアートとは何か

2026年8月8日㈯ 14:00-17:00 新開地アートひろば

書物史とブックアートの概念を概観したのち、1枚の紙から段階的に展開する10種前後のシンプルな製本構造によるサンプラーを制作します。表現の基盤となる「構造の辞書」を作成し、それらを各自の表現にいかに応用し得るかを考察します。


12-② コンセプトと構造

2026年8月29日㈯ 14:00-17:00 新開地アートひろば

前半では板紙および糊の基礎的な扱いを学び、後半では各自が持ち寄ったコンセプトや素材と本の構造とを結びつけ、作品プランを構想します。なぜその構造や素材を選択するのかを検討し、コンセプトを展開するための設計図を策定したうえで、試作へと移行します。


12-③ 鑑賞と対話

2026年9月12日㈯ 14:00-17:00 新開地アートひろば

試作を発展させ、モックアップを完成させます。最終回では完成したモックアップをもとに鑑賞会を行い、それぞれが「本」という形式を選択した必然性や、そこから生起する新たな鑑賞体験について議論を深めます。


KAMO: Stepping Stones
155×90×35 mm
インクジェットプリント、和紙、蜜蝋、陶片、2015
The Skin Square, the Pupil Square: Dreams of Scientists (Deluxe Edition)
115×115×115 mm 
インクジェットプリント、シアノタイプ、活版印刷、和紙、蜜蝋、古書の頁、枝、真鍮線、2017
Jacob’s Ladder
300×100×100 mm
インクジェットプリント、和紙、染料、胡粉、ホットスタンプ箔、蜜蝋、2026
講師紹介

松永亨子(ブックアーティスト)

兵庫県生まれ。京都精華大学芸術学部造形学科版画分野卒業。

個人や集団、土地に積層する記憶の断片を主題とし、「本」という形に再構成するブックアートの制作を行う。さまざまな都市での生活を通じて、狭義のブックアート、製本、および書物修復の技術を習得。現在は京都市を拠点に活動している。

国内外での作品発表に加え、製本やブックアートに関するワークショップの指導も行う。作品は、Bainbridge Island Museum of Art、Huis van het boek、スタンフォード大学、プラット・インスティテュートをはじめ、多数の美術館および大学図書館のパブリック・コレクションに収蔵されている。

Instagram: @kyokom, @kyokobook
https://www.kyokomatsunaga.com

松永享子(ブックアーティスト)
※BOOK STUDYとは

ARTS STUDYの本づくりに関する講座シリーズ。
座学、ワークショップなど、個々に独立しながら連携する内容です。
神戸に本のあらたな循環を生む文化インフラづくりを目指す講座です。

3講座の関係性

BOOK STUDY 1. 基礎 本の構造を知る(松永)→ 本というメディアの“身体”を理解する

BOOK STUDY 2. 再発明 あり得たかしれない本の姿を創造する(秋山)→素材と機構の関係性の中に内容を呼び込む

BOOK STUDY 3. 実装 本が社会に届く道筋を知る(三條)→ 本の“社会的な意味”を再考する