2014年10月21日

9/12(金)-13(土)オールナイトワヤン 写真レポート

9月に行ったオールナイトワヤンの様子を、ビンタンララスの西田さんよりレポートしていただきました。読み応え抜群です!!写真とあわせてどうぞ。

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日本に居ながらにしてジャワの村祭りのような雰囲気が味わえる「ジャワ影絵芝居オールナイト」、おかげさまでたくさんの方のご協力を得て大盛況のうちに無事に終了することができました。写真とともに当日の様子をご紹介します。
 
19:00 会場の準備が整って、さあオープンです。入場パスに押された影絵芝居人形のスタンプがかわいい!
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京都のバリバリインドネシアさんと神戸西元町の野菜食堂堀江座さんが出張出店してくださり、早くもおいしい~匂いが会場に漂っています。アジア女性自立プロジェクトAWEPさんの素敵なアジア雑貨の販売もありました。写真が無いのが残念ですが、堀江座のせいさんよる母に捧げるハッピーダンス&Y字開脚も素晴らしかった!
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20:00 開演です。影絵芝居の前に、まずはガムラン演奏と舞踊から。ジャワでの影絵芝居公演でもだいたいこのくらいの時間からガムラン演奏がはじまり、音を聞きつけた村人たちがだんだん集まってくるんです。
舞踊は、ウィジャヤクスマより西岡美緒さん、坂口由美子さん。美しい!
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この日はスペシャル企画で、ビンタンララスのリーダーであるローフィットさんの息子さんが10分間のパフォーマンスを披露しました。大人の演奏家たちを従えて堂々たる人形さばきです。ジャワでは、芸能を学び始めた小さい子供にもどんどん本番の機会を与えて人前でパフォーマンスをさせます。こうして芸が受け継がれていくのだなあ。
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21:00 いよいよ影絵芝居のスタートです。この日の演目はインド起源の古代叙事詩マハーバーラタより「バレ・ゴロゴロ」。正統な王位継承権を持つパンダワ5人兄弟が敵対するコラワ一族の陰謀により屋敷ごと焼かれて暗殺されそうになるが、、、という内容で、人間界の他に地底の世界や人喰い鬼の国なども行き来する壮大なお話でした。
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ジャワの影絵芝居は人形側からも影側からもどちらも楽しめます。
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22:30 道化のキャラクターが登場するお楽しみタイム。本編の筋からしばし離れて、ゲストの方のパフォーマンスを楽しみます。
1人目のゲスト、辻としひろさんによるシャンソンの名曲の数々。辻さん、トークも達者!2人目ゲストは、紙切り屋マーキィさん。お客さんからお題をもらったり、出演者をモデルにしたり、巧みな話芸で笑わせながらどんどん紙を切ります。
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23:30 ワヤン再開。屋敷に火がつけられ、炎が燃え盛る激しいシーンです。
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夜も更けてそろそろ眠くなる時間かな。ワヤンは、横になってゴロゴロしながら見てもいいんですよ。ガムランと影絵芝居の語りの声をBGMに寝るのも気持ちいいです。
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一方、演奏者は寝る訳にはいきません。何かに大ウケしている2人。。。
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1:00 道化キャラクターが登場するお楽しみタイムその2。ここでダラン(人形遣)が、普段は東京で活躍しているスミヤントさんに交代です。日本語が本当に達者で、下ネタとダジャレ連発の大人の時間でございます。もう深夜ですから大丈夫ですね笑。
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1:30 そしてまた、ゲストの方によるパフォーマンス。東京より駆けつけて下さった悠々亭うどんさんこと中村伸さんによる落語。落語のおもしろさってじわじわ沁みてきますね。
続いてウクレレの櫻井じゅんさん。こどもも大人も会場のみなさんで一緒に踊るコーナーなんかもありました。こどもたち、こんな時間にもかかわらずまだ起きています。今日は祭りだからいいんだよね。
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最後は、シャンソンの謎の美女が登場しました。キャー、ゴージャス!!ろくでなし~ろくでなし~♪
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演奏者も少し疲れて眠くなってきたところ、ゲストの方達にたくさん笑わせてもらってすっかりまた目が覚めました!


2:30 ワヤン再開。ここでダランが、三人目のアナント・ウィチャクソノ(ナナン)さんに代わります。
鬼の王とビモの激しい戦い。今夜の演目はクライマックスへ。
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4:30頃 パンダワのビモが凶暴な人喰い鬼を退治した所で、今日の演目はおしまいです。しかし、パンダワ一族とコラワ一族の国を巡る争いは終わること無く、いずれ起こる大戦争バラタユダへと続いていくのです。


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終演後の余韻に浸りながらみた太陽の美しいこと!
オールナイトでのびのびと演奏することができて、さらにこんな美しい景色までついてくるなんて、CAP Q2はなんて素敵な所なんでしょう。

ジャワ影絵芝居オールナイトナイト公演、関わって下さった皆様に本当に感謝です!1年後あるいは2年後にまたできたらいいなあ。。。

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2014年10月 3日

9/27(土)「雲の建物」オープニングパーティー写真レポート

現在Q2にて開催中の展覧会「雲の建物」。
9/27に行われたオープニングパーティーの様子を写真と一緒にお届けいたします。


「雲の建物」は神戸と京都で活動する作家たちが企画したグループ展です。
オープニングパーティーでは準備期間もなかなか顔を合わせられなかった作家も集合し、それぞれの作品についてお話を伺いました。

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オープニングパーティーといえば、フードも欠かせません!!
温かいスープやちょっと昆布と炒り卵が入ったおにぎり(これまた相性ばつぐんでした!)など用意しておもてなしくださいました。
いつものQ2のイベントやパーティーとはまた違った、ゆるやかな時間が流れます。

参加作家が集まったところで、それぞれの作品についてお話をうかがいます。
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Q2内では大塚朝子さん、西上翔平さん、東畠孝子さんが展示をされています。
スイーツデコのような作品についてお話しているのは大塚さん。さまざまな感覚が作品の中で交錯するような作品を作りたいそうです。

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この展覧会ではQ2内だけではなく、そのほか建物内の場所も展示スペースとしています。
Q2向いの小さい部屋で展示をしているのは東畠さんと村瀬裕子さん。
写真は村瀬さんです。作品は人物のドローイング。なんとなく見知った人のように見えてきませんか?
それもそのはず、モデルとしているのは芸能人。しかし模写ではなく、その人を思い出しながら、しかも部分的に描いて最後に一つの顔としてまとめているそうです。同じ人を何度描いていても少しずつ変わってきます。

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こちらは桜井類さん。8月にQ2で開催した24時間ドローイングをする企画「ドローイング24H」にて制作したものを中心に展示しています。ひとつの大きな作品をつくるイメージが強いですが、こうして壁一面に様々なドローイングが並ぶさまも圧巻です。

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場所は3階に変わります。
展示をしているのは柴山水咲さんと東畠さん。二人の作品テーマやモチーフが近しい(記憶、時間、生と死など)からなのか、これまた独特の空気がただよいます。

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鏡に写るのは私の横顔。

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それぞれ記憶や時間を閉じ込める装置。

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1階では加藤元さん、西上さん、前川紘士さん、山田麻美さんの作品が展示されています。
写真は作品の解説をする前川さん。アートプロジェクトとして他者と共同で制作を刷る傍ら、この作品は自分一人で、しかも"自分の手"や"筆のひとしずく"といった基準からできたモノを実験的に展示してみたそうです。コンセプトもなかなか興味深いのですが、できたカタチを見ているだけでも面白いですね。

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前川さんの展示の奥にある階段には山田さんの作品が展示されています。
この足もとにみえる白いタイル、元の色ではではなく結晶で白くなっているのです。うっかりしていると見逃してしまうかも!?
この階段を上った先には加藤さんの作品があるのですが、、、諸事情により写真におさめられておりません。すいません!

加藤さんに限らず紹介できていない作品は沢山あります。
ぜひQ2にお越しいただき、海のうえの「雲の建物」ゆっくりご覧くださいませ。

以下、開館日と作家の在廊スケジュールです。
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4(土) 大塚朝子
5(日) 桜井類、前川紘士
6(月) 前川紘士、村瀬裕子、山田麻美

11(土) 柴山水咲
12(日) 桜井類、村瀬裕子
13(月祝) 大塚朝子、柴山水咲、桜井類、西上翔平、村瀬裕子、東畠孝子、山田麻美、(前川紘士)

*作家の都合により変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

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2014年9月25日

8/15(金)-16(土)「ドローイング24H」写真レポート

8月のあつーいQ2にて開催した「ドローイング24H」の様子を、企画者の桜井類さんよりレポートしていただきました。

8月15日の夕方18:00より翌日16日の18:00まで、ぴったり24時間のあいだ絵を描くことをして過ごしてみたいという思いからこのドローイング24Hを行いました。
長い時間の中の推移を写真でご覧に入れます。

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長い夜は始まったばかりらしい。
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床には絵の具、紙、筆などが散らばっています。
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疾走しています。
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何かやり始めています、外の青い様子が綺麗です。
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下田さんのドローイング「メニュー」
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余ったチラシを切っています。

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晩餐。築山有城さんの作ってくれたカレー

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ひだりは井階麻未さん、みぎは山田麻美さん。参加してくださいました。
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加藤元さん到着。まったりとした会場の様子がうかがえます。

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経過。

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夜が明けました。東から光が差し込んできます。
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綺麗です。
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清潔な感じがします。
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ドローイングをする人はいまは夢の中です...
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経過。
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この日は曇り時々雨で、室内も静かな雰囲気です。
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経過、それぞれの過ごし方で時間は過ぎてゆきます。
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出来てゆく何かたち。
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京都からお越しの江畑さん。
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大きなドローイング、江畑さんと横山さんの合作です。
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完走です。
お付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

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2014年8月16日

7/5(土) おや......、またもやQ2が熱く、熱く......、卓球祭?

"操る人もないポートライナーなる籠に乗って、いざ勝負の舞台へ。
遥か高みより見おろす、その名はQ2。時は西暦、周りは海。台所に真っ赤な衣装を羽織って仁王立ちする人の姿が見える。圧せんばかりの神通力。籠がとゆきこうゆき揺さぶられる。今日はいったいどうなるか......。"

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去る7月5日にQ2で開催された「卓球祭2014」の模様をお知らせします。今回のレポーターを務めさせていただきます、私、名を黒子(くろこ)と申します。名勝負に立ち会える好機と聞いてはるかヒマラヤより参りました。ええ、そういうことにしておいてください。

というわけで威風堂々たる入場から。今年はスポーツ行進曲ではありませんが、さっそく気持ちが高ぶります。集ったのは20名の精鋭の猛者たち。Y3チーム、Q2チームに別れての入場。C.P.P.(卓球と計画会議)の山村部長を筆頭に、各チームの先頭は赤いジャージの柴山選手、裸足のニューフェイス矢野選手であります。
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種目は昨年を踏襲。両組対抗のダブルス戦と個人戦シングルスです。いずれも15点先取したほうが勝ちとなります。まずはダブルスから。開会前密かにぬかりなく、各組でチーム分けが行われていたようです。早速試合開始! 各試合の様子を見てまわることにします。

裸足の英雄がQ2に降臨。怪我しないようにね。
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個性派揃いのY3チーム筆頭格の野田さん、率いるは築山隊長。熱さと潜在能力はNo.1とのもっぱらの噂です。
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と、その前に泰然と立ちふさがる川口さん。
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裏技でしか登場しないという水道筋飲み歩き組、軌跡の出場。片方は二日酔いだとかそうでないとか......。
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気を取り直して、恒例となった差し入れコーナーも見てみましょう。まずはカフェコーナーへ。まさにストロングスタイルですね。
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こちらの女性の方はどこかの縁日に出店した帰りにこちらへ寄ってくださったとか。私にも気軽に声をかけてくださいます。「ん、兄ちゃん、なんか買うてってや。うまいで。え、買わへんのかいな。なんやねん、もう。数少ないさかい後悔するで!」 
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タジタジになったところで試合に戻ります。個人戦の開始です。
いつになくお楽しみの高橋さん。私は初めて見ました。いつもは戦々恐々です。
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片や、隊長と部長の仁義なき戦いがスタート。ついでに好機とばかりに名勝負に見入る黒子。
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ここにきて目立ってきたのがベテラン勢の躍進。コスタリカ並みの快進撃でトーナメントを突破していきます。
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そして昨年大人の前に涙をのんだ少年の快進撃がスタート。リベンジとばかりに、圧倒的な強さで大人につけ入る隙を全く与えません。前回大会より格段に成長している様子が伺えます。これを止める選手は現れるのか......。
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あ、営業中にすみませんね。
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次々と熱戦が繰り広げられます。カナダからの刺客、デヴィッドさんも順調に勝ち上がっている様子。
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トーナメントを勝ち上がった4選手で、総当りの決勝リーグ戦が行われます。ここまで勝ち上がってきたのは、児玉選手、森選手、大野選手、デヴィッド選手。エンジン全開の快進撃が見もの児玉選手。巧みな技術で要所をしめて勝ち上がってきた森、大野選手。冷静な試合運びが際立ったデヴィッド選手。栄冠を手にするのは果たして誰か?
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ここに来ても止まらない児玉選手の快進撃。大人には負けないとばかりにさらに力が入ります。対戦する側は激しい攻撃に四苦八苦。3連戦で各選手疲労もピーク。
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さて結末はどうなるのか? ここでCMです。


結果発表まで、急遽参戦の上村会長と児玉選手のエキシビション・マッチの模様をお送りします。
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というわけでお待たせしました。結果発表です。
まずは団体戦から。ダブルス戦での劣勢をはねのけて、Y3チームが見事に勝利。代表して井ノ岡さんに賞が授与されます。ストロングスタイルのカフェも大繁盛でした。賞状とともに風鈴が授与されます。
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児玉選手が昨年のリベンジを果たしてシングルスの優勝。並み居る大人を寄せ付けず、圧倒的な試合運びでリベンジを果たしました。
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準優勝は森選手。ベテランらしい、落ち着いた試合運びは圧巻でした。
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野田選手が昨年の熱中賞に引き続いて卓球職人技能賞を受賞。要所要所での活躍が光りました。 
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初出場の新星デヴィッド選手は情熱系ハッスルプレー賞受賞です。
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ベストドレッサー賞は大野選手。さて、三つ巴の激しい戦いを勝ち抜いての受賞です。
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今年も蒸し暑い中で、さらに熱い試合が繰り広げられたCAP20周年記念「大卓球祭2014」。名勝負に立ち会うことができて黒子としては大満足でした。え、隠しキャラクターのくせに弱すぎやったって? まあ、蹴る方ならなんとかなるんですけどね。ともかく、地球の反対側にも負けず劣らぬ熱狂、素晴らしいものでした。
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それでは最後に一言。「まだだ、まだ終わらんよ!!」 ありがとうございました。

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2014年6月17日

「高濱浩子の旅」準備進行中!

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いよいよ6月21日、次の土曜から 高濱浩子、これまでの仕事と新作の展覧会「高濱浩子の旅」が始まります。
この写真はQ2での準備の様子。
高濱さんが経営した元町の伝説の西洋雑貨屋 ANNUIT、そしてそこで出会った人たちとのつながりが今回の高濱浩子さん大回顧展の運営を支えているように、僕には見えます。

Q2は南北に長いスペースで、東西は両面ほぼすべてガラス窓で、平面作品展示のための壁がほとんどありません。
そこでこのサイズのパネルを4枚、今回のために制作しました。

雑貨屋、日本画、切手をモチーフにした作品と活動、スペイン、インド、そして神戸。
これはほんと、旅ですね。

いろいろな時期、いろいろな季節があったと思いますが、その時々で高濱さんは熟考していたのを知っています。そしてそのあといつも遠くにジャンプするのも。

高濱浩子のいろいろな仕事のレトロスペクティブ「高濱浩子の旅」は6/21から6/29まで。毎週土曜と日曜にはアーティストトークもあります。
詳しくは「高濱浩子の旅
をご覧下さい。
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Q2の事務スペースも西洋雑貨屋ANNUITに様変わりの予定。
買い物も楽しめます。
平日は日替わりでいろいろなカフェもオープン、土日はカレーもあるそうです。
ぜひ、高濱さんに会いにいらしてください。

高濱浩子、これまでの仕事と新作の展覧会
「高濱浩子の旅」
2014年6月21日(土)~29日(日) 
CAP CLUB Q2

変則開催です。
21(土)12~19時
22(日)11~19時
23(月)~27(金)13時~日没頃
28(土)〜29(日)11~19時

入場料(手作りカード付):¥500、全日通し¥2,000

2014年6月15日

6/14 第二回 きゃっぷおんせん~CAP 音泉 写真レポート

音楽の混浴!良い湯でした〜。写真でレポートします。

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第二回きゃっぷおんせんはこの人がいなかったらできませんでした!
音響全部一人で担当してくれた堀部さんです。
会場設定と客席と演奏者、楽器、進行、、、なんせ普通とちがうことばかり。
ほんと、ありがとうございました!
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このミキサーはCAPでいつも使っているもの。
そしてその横には堀部さんの別のミキサーが、、、繋がってます。
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チャンネル、ほぼフル稼働で、実はもうひとつ小さいミキサーも使っていました。ついでにタブラーの松本さんがもうひとつミキサーをもってきていました。
大浴場!!
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この写真は本番前夜のリハーサルです。よろたけしさんのダンスと打楽器軍団、祝丸さん(和太鼓)、藤沢バヤンさん(タブラー)、岩本象一くん(パーカッション)。リハーサルで既に盛り上がっちゃいました。

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当日です。リハーサル後。
いきなりご飯食べてます。C.A.P.の理事長、トモさんこと杉山知子さんが豚汁を作ってくれました!
カウンターでうまそうに食べているのはセッションCグループの面々。手前から、松本晃祐(タブラー)、HACO(声+小物)、今西玲子(筝)、児嶋佐織(テルミン)、のみなみなさまです。

そうです、この日はいくつかのセッショングループに分かれて演奏があり、最後に全員で大セッションとなりました。当日のプログラムをご紹介しましょう。

■Aグループ
  小島剛(ラップトップ、バンジョー)、祝丸(和太鼓)、宮本玲(ヴァイオリン)、バヤン(タブラー)、  
  HIROS(バーンスリー)

■Bグループ
  金子鉄心(イーリアンパイプ)、中村好伸(ギター)、岩本象一(パーカッション)、大橋一慶(タブラー)
  宮本玲(ヴァイオリン)

■Cグループ
  今西玲子(筝)、児嶋佐織(テルミン)、HACO(声+小物)、松本晃祐(タブラー)

■Dグループ
  丁健史*(ダンス)、祝丸(和太鼓)、岩本象一(パーカッション)、藤沢バヤン(タブラー)

■Eグループ
  シモダノブヒサ(歌、ベース)、宮本玲(歌、ヴァイオリン)、丁友美子(歌、リコーダー、他)、岩本象一(パーカッション)、中村好伸(ギター)中尾幸介(タブラー)

■Fグループ
参加者全員の大セッション

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手前で箸をもっているのは、最近、インド音楽の時にいつも手伝ってくれるラームくん。今回もフードコーナーで活躍。
ラームくんと向き合ううれしそうな二人は、よろ兄妹。
リハーサルも終わり、本番前のひとときです。
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Aグループ:小島剛(ラップトップ、バンジョー)、祝丸(和太鼓)、宮本玲(ヴァイオリン)、バヤン(タブラー)、  HIROS(バーンスリー)の演奏です。
隊長は小島さん。写真に写ってるのは左が祝丸さん、右はHirosさん。
「これは小さな旅館のおんせんです。湯船には一度に2人か3人しか入れないので、他の人は頭でも洗ってて下さい」という、全面的に音楽的指示の結果、いくつかのデュオやトリオを他の人が下支えしながら30分ほどの演奏が展開されました。以外と的確な指示だった!
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Bグループ:金子鉄心(イーリアンパイプ)、中村好伸(ギター)、岩本象一(パーカッション)、大橋一慶(タブラー)、宮本玲(ヴァイオリン)
イーリアンパイプスの世界!アイルランドはどうもインドと繋がっているようです。パイプのドローン音とタブラーのドローンの上で、いろいろな音が飛び跳ねていました。ヴァイオリンの宮本さんはこの日、突然一緒にやりたい!ということでこのようなメンバーに。中村さんのオープンチューニングのギターもサズ風でよかったなあ。
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このセッションでタブラーの大橋さんは3つのピッチのタブラーを使いました。柔軟なんですねー。
すばらしい演奏でした。
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その真ん前では中村さんがギターを弾いてるんですが、なんかすごい譜面、というかメモというか、、
チューニング変えてるから多分ややこしかったでしょうね。演奏はそんな事を感じさせない、清々しく疾走するような音楽でしたが。
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Dグループ:丁健史yoro_takeshi(ダンス)、祝丸(和太鼓)、岩本象一(パーカッション)、藤沢バヤン(タブラー)
よろたけしさん、踊りまくりました!
ダンスと打楽器軍団の迫力のプログラムです。
あの狭いスペースでよくこれだけ踊った!みんなノリノリ〜〜!
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Cグループ:今西玲子(筝)、児嶋佐織(テルミン)、HACO(声+小物)、松本晃祐(タブラー)

これまたすごいセッションでした。もともと今西さん、児嶋さん、Hacoさんの3人はよく一緒に演奏されているとのことで、もう世界観がばっちりでています。
そこにどんな風にタブラーで割り込んで行ったら良いのか???松本さんは悩んだんでしょうね。
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タブラーから手元のミキサーへ、そしてエフェクターが、、
昨年、ふいごっちとの演奏で活躍の松本さんとは打って変わって、スペイシーなサウンドを繰り出したのでした。
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松本さんに向きあって、箏の今西さん、歌のHACOさん、テルミンの児嶋さん。
天上の湯船!素敵な演奏でした!
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Eグループ:シモダノブヒサ(歌、ベース)、宮本玲(歌、ヴァイオリン)、丁友美子(歌、リコーダー、他)、岩本象一(パーカッション)、中村好伸(ギター)中尾幸介(タブラー)

わたくし(シモダ)のセッショングループはQ2 Pelicansに中村好伸さんと(ギター)中尾幸介さん(タブラー)を迎えたかたちでした。自分でやってみてほんとにタブラーって面白いなあとおもいます。接着剤みたいになんでもくっつけちゃう。
中村さんのギターのおかげでいつもより安心してみんな演奏できました。いつも音が薄いですからねー、ペリカンズは。気持ちにゆとりができるっていうんでしょうかね?口座に残高がいっぱいあるような、余裕だもんね、な気分です。
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帽子好きの中尾さん。うれしそうに叩いてます。こっちもうれしくなるなあ。
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このセッションは歌が中心、ということが他のセッションとちがってました。歌ものです。
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そして、最後。全員参加の大セッションです。
曲の構造はHirosさんが作って、当日のリハーサルで音合わせ。
基本的にはインド音楽の演奏でつかう手をもってきて、みんなで即興しよう、という曲でした。
キーはイーリアンパイプスのドローンになっているDにして。
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「きゃっぷおんせん」の肝であるタブラーという楽器。このセッションでは真ん中の絨毯に4人のタブラー奏者が座り込み、その周りを全員が取り囲みつつ演奏し、その周りを聴衆が包み込み、そのまた周りをスピーカーの音が包み込む!
まさにおんせんスタイル!?といっていいのかよくわかりませんが、タマネギみたいなフォーメーションで終始、不思議で楽しい演奏が続きました。涙はでません、わくわくします。

神戸経済新聞の植月さんが来てくれて、記事も書いてくれました。
植月さんありがとうございました!
お客さんはわりと少なめでしたが、来てくれたみなさんと演奏者からは「またやってくれ!」と励ましの言葉をいただきました。
また開催できるよう、これを読んでいただきましたみなさまも観客となってご協力いただけましたら、大変ありがたいです。
では、きゃっぷおんせん、次の機会もちかいうちに実現しますように。

2014年6月 7日

6/1 国境を越えたラーガ音楽Bプログラム 写真レポート

シリーズ第二弾は、バーンスリー奏者スティーブ・ゴーンをフィーチャー。写真レポートお届けします。

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インド音楽は、インドの国土を超えいろいろな国の音楽家に演奏される「ラーガ音楽」となった!
ということで第二弾はアメリカ人のバーンスリー奏者、スティーブ・ゴーン氏を迎えて開催しました。
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今回の演奏家はこの3人。下手から企画も担当のバーンスリー奏者、Hirosさん(日本人)、タブラー奏者のタイ・バーホさん(アメリカ人)、そしてバーンスリー奏者のスティーブ・ゴーンさん(アメリカ人)。
だれもインド人いませんね。
Hirosさんとスティーブはインドやアメリカ、それから神戸で会ったり、互いの家に泊まったり、という古くからの友人だそうです。しかし共演は今回初めて。もちろんタイさんも長いおつきあいのようです。
このショットはコンサートのはじまりですが、リラックスしたいい雰囲気です。
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1部はHirosさんのソロ。相変わらずすばらしい演奏でした。タブラーのタイとの相性もばっちりです。
そして2部。スティーブの演奏です。
長めの楽器は柔らかな温かい音で、演奏は緩急自在、スケールの大きさを感じさせるすばらしい音楽家です。そういえば彼はグラミー受賞のアーティストでした。
タブラーのタイもどこかアメリカンなおおらかさを感じさせる、打楽器なんですがすごく音楽的な、、っていうと変ですが、これまで聴いたことがないようなすばらしい演奏でした。
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そして3部が予想を超えた面白さで圧倒されました。
スティーブとHirosさんのデュオをタイのタブラーが受け止めるという、三者掛け合いのセッションです。初めての共演とは思えない、息の合いようです。なんだか妙な表現ですが、掛け合い漫才を堪能するような、演奏者の息をしっかり受け止められたような興奮を感じました。笛の音はあくまで柔らかく、仲良く野を舞う二匹の蝶を眺めているような錯覚に、、、あああ、また聴きたいですねー。
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この日、アメリカ人お二人のCDも販売しました。
インドの古典音楽以外にも、ジャズやフラメンコ、ニューエイジ、、、様々なスタイルの音楽を制作しています。タブラーもバーンスリーもいろいろに機能する楽器です。聴かせてもらって、どのジャンルでも演奏のレベルの高さ、音楽の解釈の面白さにびっくり!

さて次のQ2の音楽企画は、このタブラー奏者4人を国境を越えまくった音楽が取り囲むという趣向です。6月14日、Q2での「きゃっぷおんせん」、お楽しみに。
ぜひお越し下さい。
きゃっぷおんせんはFACE BOOK EVENTも立ち上がりました。