■ インタラクションとコミュニケーションとアート
10月27日(土)15:00〜18:00
ゲスト:浅野耕平(メディアアーティスト) 
ホステス:藤川怜子(美術家) 
参加費:当日1000円/予約900円(1ドリンク付き)

インタラクションとコミュニケーションを作品制作の基本コンセプトとし、活動を続ける浅野耕平。コンピューターを介したテレコミュニケーションではなく、作品を通し人と人が直接関わり合う場やきっかけをより多く創造することを目指しているという彼の作品は、一見すると無機質だと思われがちなコンピューターの技術を見事に裏切り私たちをどこか幸せな気持ちにさせてくれます。花壇のなかにある紙ふぶきを舞い上げることで土だけであった花壇に若葉が芽生えやがて花が咲き乱れる「Garden」や、テレビ画面のなかに潜む猫に向かって猫じゃらしをふったり、手を叩いたりして彼らの反応を伺う「幸せはそこにある」は、それが例えつくりものの偽者であるとは分かっていたとはしても、ついつい夢中になって紙ふぶきを舞い上がらせてしまったり、猫に話かけたりという不思議な力を鑑賞者の前で発揮します 。コミュニケーションという点において多くの共通点を持つCAP HOUSEと浅野耕平。10月27日のリビングルームは、彼の作品を実際に触れながらインタラクションとコミュニケーション、さらにはアートについて浅野耕平と共に探っていきます。…藤川怜子

   
 
 
 
[浅野耕平 作品]
《ゲスト》浅野 耕平(メディアアーティスト) http://www.pitapat.com/
アーティスト/東京工芸大学芸術学部メディアアート表現学科 準教授
東京工芸大学芸術学部映像学科卒 同大学院芸術学研究科メディアアート専攻修了
インタラクティブアートを専門とし、milia2000NewTalentCompetition15Winners、DiVA展2005大賞他を受賞。KOBE2001ひと・まち・みらい21世紀未来体験博、第4回ソウル国際メディアアートビエンナーレ他、展示実績多数。インタラクションとコミュニケーションを作品制作の基本コンセプトとし、コンピューターを介したテレコミュニケーションではなく、作品を通し人と人が直接かかわり合う場やきっかけをより多く創造することを目指している。

《ホステス》藤川怜子(美術家)
'07年よりC.A.P.に参加。新人メンバーのひとり。'07年京都精華大学造形芸術学科立体造形コース卒業ののち、CAP HOUSEの共同アトリエで制作をはじめる。学生時代は、外見からは見当がつかないようなカゲキな作品を多数発表していた。12月にCAP HOUSE4階にて個展予定。

■インタラクションとコミュニケーションとアート

前日からの大雨が降っていたので、当日はどうなることやら…と心配していたのですが天気もなんとか持ち直し無事にイベントを開催することができました。東京からお持ち頂いた作品の展示も完了し、イベントスタート!あさのさんの作られてきた作品のスライドを中心に、どのような経緯でメディアアーティストになられたのか、作品のコンセプトなど丁寧にお話いただきました。インタラクティブがコミュニケーションを生み、それがアートへそして新たなコミュニケーションへとつながっていく…、というあさのさんの考え方は、決してメディアアートの世界だけなくファインアートやその他のすべての世界にも共通するものだと感じました。 個人的にはコミュニケーションとメディアの関係の重要性について再認識させられるものとなりました。トークのあとは作品の体験タイムもあり、きて頂いた方には楽しんでいただけたのではないかと思っています。力不足のホステス役ではありましたが、参加して頂いた方、力を貸してくださった方、本当にありがとうございました。
《ホステス》藤川怜子 (美術家)