今日のC.A.P. その3

6月21日

雨雨ですね。こんにちは、緑の多い事務所裏にやっぱりカタツムリ散策しに行きたいタニグチです。今日の事務所は人もあまりおらず静かで、梅雨ならではの独特な匂いをかんじます。しめっぽいけどその奥に澄み切った何かがあるような気がしてすきです。暗い部屋でコーヒーお供に読書なぞしたくなりますね。

ヒルトー―――――ク トップガン編

今日は手前に別バイトがあって遅め出勤だった。事務所についた頃にはみなさんちょうどお昼を食べてらっしゃったので恒例ヒルトー―――――クのお時間。
わたくしごとだが、昨日京都のブライアン・イーノの展覧会にお邪魔した。そのお話を河村さんと木下さん(最近C.A.P.事務所でWebデザインのお仕事をしてらっしゃるお兄さん)にしてみたところ、話題はなぜか「トップガン マーヴェリック」の方向へ急カーブしていった。さながら映画大好き芸人回。
C.A.P.、お昼タイムに自分が行った場所や見たもの・聴いたもののおもしろさをみんなが話してくれる。わたしはその時間が好きだったりする。河村さんは前作トップガンをしっかり履修してから奥さまと一緒に新作を観に行ったそうだ。
「周り、やっぱりちょっと歳の高い方が多かったです」
とのことだが、その年代の方々は映画の続編を昔と同じような気持ちで観に行ったのかな…と想像してホッコリした。あまりにも身の周りでトップガンの話を聞くのでわたしも興味がマシマシだ。前作を観てから行くとウルっとします、とアドバイスもいただいたので真剣に観に行くことを検討しようと思う。そうこうしているうちに築山さんもやってきてトップガン話に加わる。築山さんは河村さんがトップガンを観に行った、という事実をおもしろそうに聞き(意外だったらしい)、そのあとで

「僕も家族で一緒にアリス?の映画観に行ったことあるけど、なんかよくわからんくて白目剝いちゃってた」
とジョーク混じりに話していた。いやわかります。結構あります、そういうこと。

「だから誰かと一緒におなじものを楽しめるって実はすごいことなんですよね」という河村さんのひとことが深い。

アートは、C.A.P.は誰かにとってその「場所」になってほしい。と思ったわたしでした。

オマルトヴェンザーの博物(甲) 

前回奮闘してらしたオマルトさんの展示、完成していたので拝見。やっぱりおもしろいな~とたくさん思わせていただいて楽しかった。
オマルトさんの作品は機械仕掛けのものが多いが、どれもとても複雑な機構というわけではなさそうだ。だがそのシンプルな仕掛けから生まれる素朴な味や雰囲気が、こちらの何かをくすぐってくる。奥深い。
4階の展示についてはいつも文章を書かせてもらっているのでまた別で文章を書こうとは思っているのだが、ひとまずおすすめポイントをいくつか記しておきたい。あくまでわたしのおすすめです…あくまでも。。

①お面の展示はしっかり全部のボタンを押してみた方がおもしろい
 入ってまず目につくお面の展示。結構お面の数があるように思うかもしれないが、せっかくなのでぜひ全部試してみてください。行ってもらえば意味はきっとわかります…!なんども押したくなるボタン。

②映像もやっぱり全部みたほうがおもしろい
 たくさんこだわりの詰まった作品集になっていて本当にずっと楽しい。子どもの頃を思い出す懐かしさ。個人的に好きだったのは「どんなひと??オマルトヴェンザー」。オマルトさん自身のことも作品のこともわかるし映像も凝っていて、絶妙にいい。

③乙につながっていく演出
 この展示、お客さんが参加できる部分がある。しかもそれが今後予定されている「オマルトヴェンザーの博物(乙)」につながる仕様になっているのだ。「作品はいつ・どの時点をもって完成と言えるのだろうか」という根本的な問をみんなで考える機会。ぜひ限られたパーツからあなたの「完成」を作ってみてほしい。

画像を何か載せようかとも思ったのだが、まだ我慢しておく。もし気になる人がいれば、C.A.P.のインスタのアカウントのストーリーを少し覗いてもらえたら嬉しい。

すごいぞ、大“箔”覧会DM

今日のハイライトと言っても過言ではない。
たかはしさんが「なんかすごいDMが届いた~」という一言とともに、テーブルにやってきた。大塚さんとわたしが覗き込むと、真っキンキンのDMが。別パターンに紫色もある。紙の上にどうやら箔フィルムのようなものがくっついているようだが、そのままでも字が読める仕様になっていて「デザインのひきだし 大箔覧会」と展覧会のタイトルや基本情報が印字されている。その上の部分にすごい主張のピクセル体で

「箔」

と打たれていた。ほんとうにDMの三分の一くらいが「箔」の字で占められている。このDM、すごいのが「箔を剥がしてDMを二枚にできる」ところだ。

箔フィルムをゆっくりはがしてください、という指示どおりに箔を剥がすと、下の紙に印刷されていた文字部分のインクが綺麗にフィルムのほうにくっついたまま剥がれるので、紙の文字が白抜きになる。いやあ、頭はいいし実際に作っちゃうところがすごい。しばらく「すご~い」とみんなで盛り上がっていた。あとお金の力を感じさせられた。(笑) おもしろいデザインやDMに出会えるのもC.A.P.の魅力だと思っている。