Y3と私 #44

 

 

 

今日も、明るい朝日が昇りました。少し寒い朝でした。Y3は休館日ですね。「私と私たち」展より、少し、作品を紹介いたします。

 

まず、清原さんの作品。4階エレベーターを降りた廊下に、ドローイングを展示されています。

トーアロードをテーマにして、画用紙に鉛筆で描かれています。何枚かのドローイングが並べられていて、ちょっと物語のような感じもしますね。

 

 

矢野さんの作品。東側ギャラリーに展示してあります。

矢野さんは、数年前から、器やロウソクなどの静物画を描かれています。大きなサイズの作品が多いのですが、この絵は小さなサイズですよ。なにか静謐な感じがしますね。

 

 

続いて、河合美和さんの作品。矢野さんの横に展示されています。

河合さんは、ずっと、樹木のような林のような風景画のような作品を描かれています。

 

 

そして、松本泰章さんの作品。東側ギャラリーの床に置かれています。

大きなモニターに、花の映像が写っている作品です。静かな作品ですね。

河合美和さん、松本泰章さんとは、僕が高校生の時に通っていた絵画教室で一緒に絵を描いていました。この展覧会に参加している、杉山さん、マスダさんともちょうど同じ時期にその絵画教室にいました。それから40年以上も経っても、こうして同じ展覧会に出品しているなんて、ちょっと不思議だなあと思います。

 

 

松尾直樹さんの作品。東側ギャラリーに展示しています。

縦長のキャンバスに、油絵で描かれている作品ですね。これは自画像なのかなあ。

 

 

そして、宮谷さんの作品。松尾さんと同じ壁面に架けられています。

宮谷さんの作品は、ドローイングを掛け軸の形にして展示されていますね。

 

 

碧山さんの作品も、東側ギャラリーに展示されています。

碧山さんは金属などのジュエリーを制作されていて、いろいろなところで発表されています。

 

 

 

そして、八木さんの作品。八木さんはスタジオ・アーティストでもあり、自分のスタジオの前に作品を展示されています。

作品の横に見えるのが、八木さんのスタジオです。ヤギさんは、骸骨や髑髏をテーマにした作品も作られていて、不思議な雰囲気ですね。ぜひ、スタジオの中もご覧いただけたらと思います。

 

紙野さんの作品。紙野さんもスタジオ・アーティストで、自分のスタジオの近く、東側廊下のキッチンルーム扉のあたりに展示されています。

紙野さんはテンペラ画などを制作されているのですが、版画も作られているようですね。今回、展示している作品も、写真から版画にした作品です。

 

昨夜は、M-1を、ちょっとだけ見ました。ミルクボーイも良かったけれど、僕はペコパと、すゑひろがりず、が好きでした。すゑひろがりずは、能、狂言などをパロディーにした芸風で新鮮な感じがしました。僕は高校生の時に課外授業で、初めて「能」「狂言」を見て、その時の感動は今も鮮明に覚えています。いつか、「能」みたいな事をやってみたいなあと思っています。

能楽師の世阿弥が、「離見の見」という概念を残しているのですが、それは、演じている自分を、ふっと、自分から離れて俯瞰して見てみる、という事らしいです。演じている自分を客観視する、という事でしょうか。自分を客観視するだけではなく、たぶん、世界をフワッと包み込めるようなイマジネーションの事のようにも思います。

僕は、昔、石膏像や人物画や自画像などをとてもたくさん描いていた時があるのですが、その時は、時々、作品を鏡に写して見たり、上下逆さまに置いて見てみたりしていました。それは、人体の構造などが間違っていないかを確認するためなのですが、そういう風に、視点を変えて見る、ということは、とても大事なことのように思います。

分かっているつもりでも、人は、ついつい固定概念に縛られたり、自分の思考の呪縛にかかっていることがあります。

そうならないように、いつも、自由な気持ちで、いろいろな視点から物事を考えて、絶えず、新しいものを作っていけたらいいなあ、と思っています。

上村亮太