2020/10/10 アナ・シリング+マリオン・ボーゼン アーティストトークが、、

「ギャラリー・ヘロルド・ブレーメンのアーティストたち」展覧会が始まりました。初日の昨日はアナさんとマリオンさんのトークの予定だったのですが、ブレーメンではコロナ感染者激増とかで、かえってアーティストの皆さんは市内にとどまっている人が多かった、、、ということで、8人のアーティストのみなさんとzoomを通して展覧会場でお話を伺うことができました。

zoomとかどうなんだろう?という気はしてましたが意外と楽しかったです。

神戸側ではスマートフォンで展覧会場をブレーメン側に紹介、昨年ブレーメンに行ったマスダマキコさん、川口奈々子さん、上岡雄貴さんがギャラリー・ヘロルドやさらに大きな文化施設ギューターバンホフについても話をしてくれました。

ギューターバンホフについては
「最初はなんだかだだっ広くてちょとおっかない印象だったけど、一旦中に入ると色々な人がいて、さらに展覧会が始まるとものすごい沢山の人が集まってきて、印象がガラリと変わりました」
と3人とも言ってました。
Güterbahnhofって、日本語で書けばたぶんギューターバンホフなんかが結構近い線だと思うんですけど、現地に行った人たちは「牛タン」と呼んでたそうで、それが頭を離れず終始「牛タンバンホフ」と言ってたのがけっこう面白かった。

マリオンさんは展示作品以外に、シルクスクリーンの、ベンチと本をモチーフにした作品をたくさん用意してくれています。
これは会場に本を持ってきてくれた人と作品を交換することにしたからです。
皆さんからはわれわれが代理で本を受け取ります。
受け取った本は、六甲ミーツアートの会場でベンチを探してそこに置いてくることになっています。ぼくらが。。
そんなにベンチあったっけ?とやや心配ですが、なんとかなるでしょう。

このマリオンさんのプロジェクトは、10年前に彼女が初めて神戸に来てやった展覧会「SWAP SHOP」と似ています。
彼女は人をつないでいくことにとても興味があるんですね。
ひょっとしてギャラリーヘロルドもそんな感じで活動してるんではないかという気がしました。

zoomで参加してくれた8人が次々と話をしてくれて、zoomに参加できなかった人の作品は別の人が代わりに話してくれ、人間関係も垣間見え、両方の場所で終始にこやかに楽しかったです。

サワードパンのレシピのドローイングを六甲ケーブル山上駅に展示しているヨハネスさんは、昨日のトークでは実際に自宅でパンを焼いてくれたんですよ。
そしてみんなが話し終わったころにオーブンを開けて、焼きたてのパンを見せてくれたのでした。
こっちではみんな「わーおいしそう!」と言ったんですが「これは型から出して、もう30分オーブンに突っ込むのだ」とか言って、またオーブンに。。。

神戸の会場ではマスダマキコさんにお誕生日ケーキが贈られ、ブレーメンでも一緒にハッピーバースデーを歌ってくれました!いい人たち。
そしてアナさんがzoom越しに来場したみなさんの似顔絵を描いてくれて、そのうちほんとにパンも焼き上がり「う〜〜ん、なんていい香りなんだ!」と自画自賛するヨハネス。彼は本当は神戸の会場にこの香りを充満させたかったのでした。

彼の展示プランは、Y3のギャラリーでパンを焼いて毎日みんなに振る舞うというものだったんです。
残念ですねー。

さて次は10月17日の14時に六甲山でのCAPのプロジェクト「六甲イカスヴィラ」玄関前で、ブレーメンに行ったメンバーがSee Saw Seedsについてお話しします。
このプロジェクトから今回のブレーメンとの企画も生まれたのです。
15:45からは六甲ケーブル山上駅に移動してブレーメンのアーティストの作品の解説をします。
予約不要ですが、先着10人ということですのでご注意を。
それから山の上はもう寒いので防寒をお勧めします。

Y3の方の展示最終日、10月25日(日)に、またネット経由ですが今度はブレーメンの彼らのスタジオを紹介してもらいます。
もちろんギューターバンホフも。
それから、展示作品にバランスゲームがあります。
展覧会期中ケース越しに観てもらうようになってるんですが、25日の14時からは実際に遊んでもらえます。
ブロンズでできた馬の上に人間をどんどん乗せていくという、、、すごい面白可愛い、アナ・シリングさんの作品です。
こちらで遊んでからブレーメンのスタジオビジットもお楽しみください。