〈3回連続コース〉

2|ヨーゼフ・ボイスと考える

芸術と社会について考えることをテーマに、その先人としてヨーゼフ・ボイスに着目し講座を開講します。
ボイ スの芸術活動を通して芸術と社会について考える講座です。 ​

2-①
「どう社会を彫塑するかーヨーゼフ・ボイスの造形観」

日時:2025年11月14日㈮ 19:00〜20:30
講師:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)
会場:BARまどゐ (神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階​)

【講座内容】

第二次世界大戦後のドイツを生きた彫刻家ヨーゼフ・ボイスは、芸術という営みをとおして、私たちの社会を変 革しようと本気で考えていました。しかも、その変革を担う主体は、私たちみんなであるべきだと彼は言います。 「人は誰もが芸術家」という言葉を見聞きしたことが、もしかしたらあるかもしれません。しかし、そんなこと は本当に実現可能なのか? ボイスの芸術について考えるための第一歩として、まずは彼の造形観を知るところ から始めてみましょう。

2-②
「なぜ社会を彫塑するかーヨーゼフ・ボイスと戦後ドイツ」​

日時:2026年 1月 9日㈮ 19:00〜20:30​
講師:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)
会場:BARまどゐ (神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階​)

【講座内容】

ヨーゼフ・ボイスの芸術は、すぐには理解しがたく、ちょっと何を言っているのか分からないところも多々あります。しかし、社会を一個の作品に見立てるその発想自体は、実のところ、いくつかの歴史的あるいは社会的文 脈によって規定されてもいるはずです。なぜ、ボイスは芸術をとおして社会を変革しなければならなかったのか。 その問いに答えるためのヒントを、戦後ドイツという特異な場所のうちに探ってみたいと思います。 ​

2-③
「そもそも、なぜ彫塑なのかー美術館のなかのヨーゼフ・ボイス」​

日時:2026年 1月30日 19:00〜20:30​
講師:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)
会場:BARまどゐ (神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階​)

【講座内容】

ヨーゼフ・ボイスの活動を見れば見るほど、その言行不一致が気になってくるかもしれません。
「人は誰もが芸術家」だとくり返し語る当の本人が、周りの誰よりも目立ち、つねに輪の中心にいましたから。そもそも、社会という作品について云々しておきながら、彼は全貌がつかみがたいほど多様な作品を、しかも大量に残しているのはなぜなのか。本講座は最後に、ボイスの、慣習的な意味での造形実践に目を向け、その意義を明らかにします。

【講師紹介】

講師:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)

1982年 京都生まれ。大阪大学大学院で美学芸術学を専攻し、主にドイツと日本の現代美術についての研究を行う。2015年より国立国際美術館にて勤務。これまで手がけてきた主な展覧会は「福岡道雄 つくらない彫刻家」(2017年)、「コレクション2:80年代の時代精神(ツァイトガイスト)から」(2018年)、「コレクション1:越境する線描」(2020年)、「ボイス+パレルモ」(2021年)、「梅津庸一クリスタルパレス」(2024年)など。