〈3回連続コース〉

5|展覧会とカタログ

美術の世界ではあまりにも一般的な存在である「展覧会カタログ」というものを、グラフィック・デザイナーの実践的な視点で捉え直す試みです。定義や社会的機能の概説と、編集とデザイン行程に関する様々なケース・スタディーを通して、展覧会カタログをどう見るか、どう作るかのヒントを提示します。

*一部の日程が変更となりました。変更後の日程に修正済です。

5-①
「展覧会と印刷メディア:プロモーションとアーカイブ」

日時:2026年1月16日㈮ 19:00〜20:30
講師:秋山 伸(グラフィック・デザイナー/ブック・メイカー)
会場:BARまどゐ (神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階​)

【講座内容】

展覧会という出来事を紙媒体に表示し記録することの意義と問題点を概説し、講師の実際のデザイン作業のケース・スタディーを通して実証します。

5-②
「展示を記録する多様な試み:再現性と表現性のあいだで」​

日時:2026年 2月6日㈮ 19:00〜20:30​
講師:秋山 伸(グラフィック・デザイナー/ブック・メイカー)
会場:BARまどゐ (神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階​)

【講座内容】

再現性─表現性という軸上で整理しながら、講師が所有する様々なカタログのケース・スタディーを通して、編集・デザインの多様な試行を紹介します。

5-③
「展覧会カタログは死なない:ポスト─デジタル時代の新たな試み」​

日時:2026年 2月20日 19:00〜20:30​
講師:秋山 伸(グラフィック・デザイナー/ブック・メイカー)
会場:BARまどゐ (神戸市中央区山本通2-3-12 まなびと北野基地1階​)

【講座内容】

現代の紙メディアや産業としての出版が置かれた状況を踏まえ、出版活動としての展覧会カタログがもつ可能性をいくつかの実験的な試みと共に紹介します。

【講師紹介】

講師:秋山 伸(グラフィック・デザイナー/ブック・メイカー)

新潟県生まれ。東北大学工学部建築学科卒業。東京藝術大学美術研究科建築専攻修了。1990年代より、東京・新宿で、建築・デザイン・美術の領域で、展覧会グラフィックや書籍のデザインに携わる。その建築的な構築物としてのタイポグラフィーや造本は、世界で最も美しい本コンクール、ブルノ・グラフィック・デザイン・ビエンナーレやニューヨークADCなどで、国際的な評価を得ている。かつて、東京藝術大学先端芸術表現科やミームデザイン学校で講師をつとめ、また、ソウル、台北、北京、上海やベルリン、チューリッヒ、ミラノなどでのレクチャー、ワークショップの経験がある。

現在、神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科教授、多摩美術大学絵画学科版画専攻客員教授、名古屋芸術大学芸術学部デザイン領域特別客員教授。2018年より造本装丁コンクール(Japan Book Design Awards)審査員。2025年には、Stiftung Buchkunst(ドイツ書籍芸術財団)の招きで「世界で最も美しい本コンクール/Best Book Design from all over the World」の審査員を務めた。​

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