今日のC.A.P. その11 サブタイトルってむずかしい

10月4日

こんにちは。コロナ感染、規模の大きいライブ2本によって嵐のように9月が終わり、大学生活に戻ったタニグチです。おかしいな…世の中の夏休みはもっと、こう…ちゃんと休めるものなのではないでしょうか…。と思いつつ、たくさんの経験をさせてもらったことに感謝。これからも精進します。手始めにサブタイトルを書かないとブログ編集のサイトに怒られちゃうことがわかったので、これからはサブタイトルをつけていこうという次第です。安直万歳。

Katrin von Maltzahn・David Atwood 二人展「OUTSIDE THE STUDIO」について David編

Katrinには会ったことがないがDavidにはある。去年の8月、六甲ミーツ・アートの準備をしていた頃だ。長崎からやってきた彼はちゃんぽんを丸ごとさつま揚げにしたのをお土産に持ってきた、陽気なやさしい人である。ちゃんと麺が入っていてすごく気になったが、ちゃんぽんさつま揚げはあっという間に売り切れてしまっていた。Davidといえばそのイメージが強い。ちゃんぽん。

そんなことはさておいて。

彼のアーティストとしての側面をよく知らぬままだったのでこうして1年越しに彼の作品を見られるのが純粋に嬉しい。ひとめ見てまず色彩の鮮やかさに惹かれた。作品によって軸になっている色彩・色相はありそうだが、実にさまざまな色が使用されている。画面には図形のように見える「なにか」たちが、切り貼りされ折り重なるように描かれていた。いったい「なにか」とは何か、と聞かれてしまうと答えるのがむずかしい。ぜひ直接見てほしいものだ。
その不思議な形状のものたちは、キャンバスの中で色を変化させる。モチーフの輪郭線はキャンバスを縦横無尽に貫通しているが、色に関してはある一定の縦幅・横幅に到達すると切り替わっていく。だから遠目でみるとキャンバスが規則正しく分割されているようにみえるのだ。まるで階段を真正面から見たときのように奥行きの違うものを同一面にむりくり収めた感じがする。

Davidの作品 ブロックが集まって作品になっているようにみえる


なんとなく好きで上の写真右手の作品をしばらく見ていると、画面の中心に向かって何かが渦巻いているように感じられた。どうしてだろう。
近づくと作品の中に下のような部分があることに気づいた。

みれば伝わるかと思うのだが、ところどころ色の切り替わるラインを乗り越えるように一部のモチーフ・色彩がまたがっていた。同じ緯度上でも色が変化しているエリアと、そのままのものがある。と同時に「線も色も切られている部分」があることにも気づいた。
だから整頓されているようで混沌とした印象を受けるのかもしれない。

わたしたちは絵画作品をみるとき当たり前のことだけれど「目」を使う。見るという行為以外で画面から何かを知覚することは無いに等しい。
しかしDavidの作品に関しては視覚から得た情報の多さが、体内の別の感覚を刺激しているように思う。正確には「過去に感覚器で感じた記憶」を引き出す、だ。作品を見ていると耳の内側でぐわんぐわんと音が揺れる波を感じたり、ムスクの香りが鼻をかすめたりする。ような気がする。身体全体を使って絵に対峙させられるのだ。

「なにか」たちがお互いのエリアを垂れて浸食しているように、わたしの中でいろんな記憶や感覚が入り乱れてひとつのものに回帰しようとしていた。そういう体験ができることは稀有だと思う。
興味がある方、ぜひDavidの作品たちに向かい合って地続きに立ってみてほしい。お待ちしています。

C.A.P. こぶし志縁賞を受賞する!

日記のネタがないよう~と嘆いていたら、築山さんが一枚のDMをスッ、と差し出した。

わーC.A.P.おめでとう~。

神戸文化支援基金―略してこぶし基金。なんだか略するとすごく演歌臭がする…ような気がする。しかしオフィシャルの略し方らしい。
「C.A.P.が受賞してん」という言葉と共に築山さんがこぶし基金について説明してくださった。自分でもちょっと調べたのでかいつまんで書いてみる。

まずこぶし基金の前に、亀井純子基金なるものがあった。
亀井純子さんはごく普通の女性だった。音楽や演劇・芸術を愛した彼女は、おもしろいのに・才能があるのに日の目を浴びていない催しや個人に好意を寄せていた。そしてその活動を支援するため資産を残した。それが亀井純子基金の元である。基金は神戸市内で行われている活動、という条件で今までも多くの団体や個人に資金援助を行ってきた。その活動が基金の考えに賛同する人からさらなる支援金を集めることとなったのだ。
のちに亀井純子基金に携わった方々の意向、また基金の存続のために「神戸文化支援基金」に移行し今に至る。

今回C.A.P.は基金の設立30年を記念したこぶし志縁展において、神戸での活動を評価されこぶし志縁賞を受賞した。つまりC.A.P.が賞に応募したのではない…!ありがたいことに受賞させていただいた。最近ギャラリー島田さんがよくインスタライブをしていたのもこの関連らしい。C.A.P.のアカウントで見に入るわけにはいかないので通知を眺めていました…。見たかった。

こぶし は「神戸」「文化」「支援」の頭文字から取っているのだろうが、辛夷(コブシ)の花と上手く掛けられているようだ(演歌とか言ってごめんなさい本当に)。調べるとハクモクレンに少し似た白い花が出てきた、たぶんこのフライヤーのバックに描かれている花もコブシなのだろう。花言葉は「信頼」「友情」。
すてきな縁にC.A.P.も入れて頂いて光栄な限りです!

神戸文化支援基金について気になる方はこちら…!基金について of 神戸文化支援基金 (kobushi-kikin.com)

急募:日記のネタ

突然だが。日記のネタに飢えている。前も書いたかもしれないが、「今日のC.A.P.」には一本あたり、わたしの1~2回の勤務?日にあった出来事が収録されている。書いた方がいいこと・書かない方がいいことの振り分けもあるから、すべてを文章にできるわけではない(わたしがもう少し上手に文章を書ければ載せられる話はいっぱいあるのですが…トホホ)。オフレコ集におもしろい話たくさんあるのにな…。
しかもわたしが来られる時間帯が最近はお昼を少し過ぎていて、ネタの宝庫であるお昼ご飯時を逃している。これはゆゆしき~事態だ。どなたかわたしにネタを恵んでくらっしゃる方はいませんか…。大募集…。

もはやネタを募るために箱を置いてみようかなあとも考えたが、そういえばC.A.P.の3階の階段を上がってきた部分に似たような箱があったかも…と思い出した。

あった。
これである。箱というよかもっと可愛いアンケート入れ。C.A.P.のお出迎えをしてくれるモンスターちゃん(仮)。
中身が入っているか気になったのでたかはしさんに聞いてみると「入ってないよ~」と返ってきた。
なんだかもったいないからいい使い方ができないかしら…と思う。みなさんアンケートでも日記ネタでも書いて入れてみてください~