5/17(土)〜6/22(日) 展覧会「仮(葬)ーkari(sou)ー」揺らぐ葉と吹き抜ける風

2024年元旦の地震、同年9月の豪雨で大きな被害を受けた能登半島、珠洲市。「仮() -karikakko-」は、当地で震災前から継続的な活動を続けている移住者コミュニティであり、アートコレクティブです。珠洲市でゲストハウスやコミュニティスペースの運営、さらには地域から銭湯「海浜あみだ湯」を引き継ぎ、被災後も早くに銭湯を再開させてお風呂を提供するとともに、子どもたちの勉強場所や寄合所、外部から来る人々を受け入れる地域のハブとしても機能してきました。現在は、地震により倒壊した家屋の廃材を引き受けて燃料にすることで、街と家屋を弔うことに重ねながら銭湯のお湯を沸かしています。当展覧会では、地震からまもなく1年半を迎える「仮() -karikakko-」の活動を神戸で紹介し、その揺らぎから、被災地の中を吹き抜ける風をお届けします。


仮(葬)-kari(sou)- 揺らぐ葉と吹き抜ける風
2025年5月17日(土)~ 6月22日(日) 10:00〜19:00 月曜休館
会場:KOBE STUDIO Y3, 4Fギャラリー(神戸市立「海外移住と文化の交流センター」4F)

参加アーティスト:「仮() -karikakko-」
主催:C.A.P.(芸術と計画会議)
助成:小笠原敏晶記念財団、神戸文化支援基金
協力:湊山温泉、NPO法人芸法、NPO法人ガクソー、海浜あみだ湯、武田雄介
企画、キュレーション:河村啓生(アーティスト、C.A.P.メンバー)


「仮() -karikakko-」とは
奥能登珠洲市を拠点に、2017年より始動した新谷 健太(しんや けんた)と楓 大海(かえで ひろみ)によるアートコレクティブ。土地に根付く歴史文化背景を紐解き、様々なモノ・コト・ヒトが交錯する環境(場所と状況)を仮に( )で括ることで、関係性と価値観の変容を促すプロジェクトを創出。「主体/客体が入り混じった場/況をケアする身体性としてのメディウム」をテーマに活動。そんな仮に( )で括られた環境に世界の複数性を見出し、社会に応答し続ける。


【関連イベント】

5/17(土) 15:00~18:00 オープニングイベント 
15:00~16:00:第1部 ギャラリートーク
  「仮() -karikakko-」が今回の展示について紹介してくれます。
16:30~18:00:第2部 座談会「珠洲×神戸〜復興を再考〜」。
  アートに関係なく、「仮() -karikakko-」とともに神戸で震災について語り、「復興」について考える座談会。

5/18(日)  16:00~18:00 トークイベント「音と被災地」
登壇者:川崎義博、「仮() -karikakko-」、鈴木泰人
  フィールドレコーディングの先駆者であり、阪神淡路大震災や東日本大震災の被災地でも音のリサーチを行ったサウンドアーティスト、川崎義博さんをゲストにお呼びし、「仮() -karikakko-」の二人と、珠洲のフィールドレコーディングを試みているアーティスト鈴木泰人さんとともに、音という側面から被災地のことを考えるきっかけを作ります。

6/21(土) 14:00~16:00 日記ワークショップ(要予約)
  日々を書き留めること、そしてその体験や思いを共有することをテーマに「仮() -karikakko-」が進行役となってワークショップを行います。

6/22(日) 18:00~20:00 クロージングパーティー
  展覧会を締めくくる交流会。「仮() -karikakko-」のメンバーや訪れる人々と交流しながら、この先のことを一緒に考える場を作ります。

6/28(土)、29(日) 「珠洲の湯 〜被災家屋で温める/温まる〜」
会場:湊山温泉(神戸市兵庫区湊山町26-1)
  「湊山温泉」が特別に、本展で用いられる解体された被災家屋を薪として引き取ってくれることになりました。その薪でお湯を沸かして営業してくれる2日間です。開催時間および料金は湊山温泉に準じます。

湊山温泉Webサイト
https://minatoyama-onsen.com


お申込み、お問い合わせはC.A.P.事務局まで。
TEL:078-222-1003
MAIL:info@cap-kobe.com


助成


【Study:大阪関西国際芸術祭 サテライト企画「Co-Study」参加】

Study:大阪関西国際芸術祭 Webサイト
https://osaka-kansai.art/