ダンサーは何を考え、どのように世界を捉え、表現を生み出すのか?また、ダンサーと社会をつなげる役割を担う活動を行なう人たちはどのような視点を持っているのか?D1プログラムではダンサー・振付家の二人がそれぞれの創作を辿る講座を企画。またD2プログラムはNPO法人DANCE BOXがダンス鑑賞のための講座を特別に企画。劇場での鑑賞プログラムを含め、多様なダンスをナビゲーションします。
ふたつのダンス
ダンサーで振付家でもある二人が、それぞれどのようにダンスをクリエイションして行くか、その方法論を紹介し、等身大の視点からダンスを一緒に考えていきます。経緯やタイプが違うふたりの、それぞれのダンスを共通のキーワードで見ていくことで、浮かび上がるものや、地球というこの星で生まれたダンスを俯瞰する視点、そして鑑賞する視点を探ります。
講師:岡登志子(ダンサー/振付家/アンサンブル・ゾネ主宰)/垣尾優(ダンサー/振付家)
会場:Urban Picnic


背景ーダンスと時代「なにが私のダンスをつくっているのか?」
D1-1
10月26(土)14:30-16:30 岡登志子編
D1-2
11月30日(土)11:00-13:00 垣尾優編
鍛錬 (頭と体の)「それぞれの鍛錬と動機」
D1-3
12月14日(土) 11:00-13:00 垣尾優編
D1-4
12月14日(土) 14:30-16:30 岡登志子編
実践「即興のダンス それぞれの方法論で参加者とダンスを踊る」
D1-5
12月15日(日)11:00-13:00 岡登志子編
D1-6
12月15日(日)14:30-16:30 垣尾優編
“ダンスへの眼差し”をひもとくシリーズ
NPO法人DANCE BOX 特別企画
時に「よく分からない」と言われるコンテンポラリーダンス。私たちスタッフが同じ上演に立ち会っても、感想や見るポイントは異なります。それぞれの専門性を背景に、どうダンスと向き合い、眼差しているのか、紐解いていきたいと考えています。
会場:Urban Picnic (D2-3のみArtTheater dB KOBEにて開催、時間未定)
D2-1
「ダンスを鑑賞するその前に」(この日のみ11時開始です)
10月26日(土)11:00-13:00
講師:横堀ふみ(プログラム・ディレクター)
DANCE BOXは4階に位置する劇場を飛び出して、表現の場を街なかで展開するプログラムも積極的に行ってきました。その多くには、ダンスへの眼差しを解きほぐすような仕掛けを随所に取り入れています。“地域(新長田)とダンスの関わり”をテーマに話します。

D2-2
「ダンスは誰のもの? 〜舞踏から障がい者とのダンスまで〜」
11月30日(土)14:30-16:30
講師:大谷燠(エグゼクティブディレクター、理事長)/文(事務局長、ダンサー)
バレエなどで見られるテクニックを礎によく鍛錬されたダンサーの身体美。それらの美のあり方をふまえつつ、日本の風土の上で新たに読み直した“舞踏”。その独自の歴史や方法論を入り口に、その人ならではのダンスを生みだすことに迫ります。

D2-3
「国内ダンス留学@神戸 10期 中村蓉振付作品『フーーーーーーガ!』鑑賞+感想シェア会」
12/22(日)14:00~ (開場:13:30)
本公演は、2024年8月末のオーディションにより選出した個性溢れるdBアソシエイト・ダンサー6名と、招聘振付家の中村蓉が協働し、新作を発表します。これまで古典や近代文学のテキストを元に、様々な手法で舞台作品を幅広く手がけてきた中村蓉。今回は「フーガ」という概念を出発点に、若手ダンサー6名の躍動する身体で、疾走感とユーモアに満ちた世界観を立ち上げます。2024年の締めくくりに是非お立ち合いください!
*****
振付・演出:中村蓉
出演:dBアソシエイト・ダンサー 天野朝陽、ami muto、宇津木千穂、杉浦ゆら、中村風香、山下桃花
振付アシスタント:長野里音
*****
公演を見た後に参加者で感想をシェアします。「わかった!」「 わからない!」「こう見えた」「ああ見えた」、気兼ねなく自由に話してみましょう。公演についての詳細はこちらをご確認ください

D2-4
「ダンスが生まれる場 〜教育現場の只ならぬダンス〜」
1月11日(土)14:30-16:30
講師:田中幸恵(エデュケーション・プログラム・ディレクター、「長田ルンバ」編集長)
DANCE BOXでは、10年以上にわたり小中学校等の教育期間で、ダンスWSを実施しています。現場では、子ども達の想像力や発想力から引き出された、予想の斜め上をいく珍事件が巻き起こります。そこには、ダンスを眼差す秘密に満ちています。こっそりお伝えします。

D2-5
「“ダンス作品”じゃなくていいんじゃない?」
2月15日(土)14:30-16:30
講師:野田容瑛(広報、アーティスト)
DANCE BOXスタッフの半数以上は、ダンスを踊り・つくる人々です。うちの一人、野田が演出した「1(忘)LDK」では、言葉と語り、ドローイング、ダンスなどの複数の表現方法を編み込みながら、住処と自身にまつわるパフォーマンスを上演しました。上演および上演の解体を行います。

D2-6
「ダンスを書くこと、ダンスを読むこと」
3月15日(土)14:30-16:30
講師:杉本昇太(スタッフ/ダンス批評)
ダンス作品について書くことを試みます。ダンスは生まれた瞬間から消えゆく特徴を持っています。形に残らない表現に、言葉でいかに留めることができるのでしょうか。綴る行為から生まれる、ダンスへの眼差しの可能性を探ります。
