植松 奎二

植松 奎二 UEMATSU Keiji

彫刻家

1947年、神戸市生まれ。1969年神戸大学教育学部美術科卒業。同年、ギャラリー16(京都)で初個展。1974年神戸市文化奨励賞受賞。翌年、当時の西ドイツに渡る。1976年ストックホルム近代美術館(スウェーデン)にて海外で初の個展開催。1988年第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表。1990年第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展大賞受賞。2013年第38回中原悌二郎賞受賞。2022年兵庫県文化賞。石、木、布、ガラスなどを用いたインスタレーション作品のほか、彫刻、写真、映像、パフォーマンスなど、多岐に渡る活動により、植松は一貫して重力、張力、引力といった見えない力の法則から、世界の構造・存在・関係をよりあらわにしてきた。それらは人間と地球と宇宙への作家の素朴な関心から生じている。自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体の関係性など、世界を知覚させる作品を数多く発表。
主な個展に、1981年PS1ニューヨーク、1997年2006年西宮市大谷記念美術館、2003年北九州市立美術館2021年「みえないものへ触れる方法 – 直感」芦屋市立美術博物館、2022年「ナンセンスな旅への招待 -みることの夢」霧島アートの森。グループ展に2016年「Performing for the camera」テートモダン・ロンドンほか多数。現在、大阪府箕面市にスタジオを構え、国内外の美術館やギャラリー、パブリック・スペースなどで発表、国際的に活躍を続けている。

主なパブリックコレクションに、芦屋市立美術博物館、神奈川県立近代美館、国立国際美術館、兵庫県立美術館、西宮市大谷記念美術館、大阪中之島美術館、京都市美術館、ストックホルム近代美術館、ニューヨーク近代美術館、カルティエ現代美術館、ミュンヘン市立レンバッハ美術館、ピノーコレクション、ほか多数。


担当講座

A-9 : 2/19(水) 「南蛮美術館の勇気ある試みー河口龍夫・植松奎二展」 聞き手:大槻晃実

聞き手:大槻 晃実 OTSUKI Akimi (芦屋市立美術博物館 学芸員)
専門は近現代美術。近年の主な展覧会に「芦屋の時間 大コレクション展」(2020)、「美術と音楽の9日間rooms」(2020)「植松奎二 みえないものへ、触れる方法―直観」(2021)、「限らない世界/村上三郎展(2021)、「art resonance vol.01 時代の解凍展」(2023)、「今井祝雄-長い未来をひきつれて」(2024)など。